ラーメン研究家・石山勇人も通う都内の必食ラーメン10軒

取材軒数2000軒。日々ラーメンにベクトルを向ける研究家
石山勇人
取材軒数2000軒。日々ラーメンにベクトルを向ける研究家
石山勇人
こちらで味わえるメニューは「ラーメン」一本のみで、湧き立つ鶏の香りと濃厚な旨み、エグみのない爽やかな魚介出汁が特徴の一杯です。化学調味料も一切使用せず、トロリとなめらかなスープは豚鶏から炊き出したもの。
元々豚骨ラーメン店だったラーメン凪(なぎ)のネクストブランドであり、東京に煮干しラーメンブームを巻き起こした人気店。看板メニューとなっている「すごい煮干ラーメン」は一杯あたり40gから50gとも言われる量の煮干しを使用し、豚骨のインパクトと煮干しのパンチが際立った味わいに仕上がっています。
こちらの「特製塩そば」を最初に食べた時の衝撃は大きく、5種類もの塩の特徴を活かした塩ダレに野菜がふんだんに使われたスープ、そして国産小麦のみをブレンドしたこだわりの自家製麺、これらをまとめ上げる技術の高さまでも感じさせてる一杯です。
唐辛子の「カラ」、山椒の「シビ」共に5段階から選べますが、まずは食べておいてほしいのは「カラシビ味噌らー麺」。甘みのある濃厚な味噌ラーメンに花椒油(ホアジャオユ)と唐辛子が入り、辛味も痺れもバランスよく感じられる一杯に仕上がっています。
こちらで味わえる「真鯛と蛤の塩そば」は移転前のスープよりもさらに魚介の風味が強まり、臭みのないアラ出汁としっかり主張する蛤が振り切った美味しさを生み出しています。麺も三河屋製麺の全粒粉入りというこだわりで、一層強まったスープの味に負けない組み合わせは、まさに今食べるべき一杯と言えるほどの完成度です。
豚骨を砕いて熟成させ、1つのスープを生み出すのに3日もの時間をかけて作っている本当に手間暇のかかったスープを味わうことができます。野趣溢れる博多原理主義の豚骨スープは香りと旨みを最大限に引き出していて、麺も博多から直送しているものを使用。
煮干しを使用したラーメンでありながら煮干し臭さがなく、魚介類だけから丁寧に抽出したスープの味わいは一般的な煮干しラーメンのスープとは全く異なるもの。
「つけナポリタン」発祥の地、富士市吉原商店街で人気を集める「Cafe Sofarii」の姉妹店です。柔らかい牛スジを包む特製のトマトソースに味噌、醤油で和の風味を加えたつけ汁。そして特注の麺にはデュラムセモリナが練り込まれ、パスタ特有のモチモチとした食感が楽しめる一杯に仕上がっています。
牛骨ラーメンといえば鳥取県の倉吉市も名高いものの、下松の牛骨ラーメンは倉吉よりもさらに濃厚な味わいになっているのがポイント。さらに下松の牛骨ラーメンは九州に近い山口という立地であるが故なのか、小麦感のある水分の少ないストレート麺を使用しているのも特徴となっています。
行列の半分以上が女性!濃厚な豚骨魚介スープにトマトを合わせた一杯が旨い
こちらで味わえる「海老トマトつけ麺」は濃厚な豚骨魚介スープにトマトを合わせているため、トマト一辺倒ではないイタリアン風の味とは一線を画すしっかりとした"つけ麺"に仕上がっています。